2ndシート 足元改善工事



貴ホームページ拝見させていただきました。
このような集いがあることを知り驚きました。

こちら嫁の足に中古ですがU30の前期モデルを購入しました。
ところが、2ndシートの足元が狭く、体育すわり状態。
これの改善を依頼されました。
そこで改善する為に情報を収集していたところ貴ホームページに出会いました。
しかし、改善に対する情報は見つけることが出来ず、以下の改善工事を行いました。
今回、恐らく、お困りの方もいらっしゃると考え、参考になればと思いレポートさせて
頂きたいとおもいます。

モデルはパシフィックホワイト 2.4L 純正エアロのついた車両です。

足回り・タイヤ・ホイールを交換し、そこそこ 好み格好になりましたが、
回転シートという余計なオマケの為に、2列目シートの足元が狭く、まるで体育座りです。
シートレールを製作し、レカロへの変更を考えましたが、肘掛が無いと帰省時の長距離が
厳しいと思い、自然な仕上がりが期待できる純正を流用した改善工事を行いました。
簡単で低レベルな改造の割りに、快適性がとても向上しました。

まず、回転シート付きの車両の足元を広くする方法としては、単純に回転シートでない
タイプのシートに交換するのが手っ取り早いです。

しかし、都合よく好みのシートが見付かる可能性は低いと思います。
色・柄の違い、肘掛の有無さらに肘掛の仕様 いろんなグレードがあるため、とても
困難です。

そこで、シートの下部フレームを交換する手法で、回転シートであれば流用可能な方法を
レポートします。
これなら、色・柄の違い、肘掛の有無さらに肘掛の仕様によって左右されないと思います。


2010.10.10
回転無しシートのレール部の金物部品が左右1台分余っています。
(プラスチックの化粧カバー欠品あり)
近々に粗大ゴミで処分しようと思っていますが、必要な方がおれれましたら
お問い合わせください。
taka-co@nike.eonet.ne.jp




標準車両は右写真の通り、回転ユニットが付いている為、
シート下部にクリアランスがありません。
足先が潜り込まないので、大人では体育座りになります。
そこで、後期モデルの回転しないシートに交換することで
朱矢印部に空間が出来ます。
後期モデルの回転しないシートを調達します。
内装色の選択について
○1のレールを覆うカバーは交換不要でした。
○2のシートレール横のカバーは回転付きと
回転無で異なります。したがって、部品の
手配時には、基本色は合わされたほうが宜しい
かと思います。
なお、シート座面,背もたれ部一式は元の車両
の物を使用しました。
基本的にA部品と後ほど出てきますBフレーム
のみ改造に使用します。
標準車の回転シートを取り外します。
シート下にコネクターがありますのでここも
外してください。
(配線の処理は後ほど出てきます)
手配したシートを分解します。
背もたれ後ろのカバーを少しめくります。
ファスナーがありますので簡単です。

レール部のカバーを外します。
A部品です。
背もたれのユニットを外します。
写真のボルトを緩めます。
分解するとこの様な感じになります。

色・柄が同じであれば、座面の交換までは必要
無いと思います。
今回、手配したものは運転席座面に汚れがあり
あえて交換しています。
座面を取り外します。
→部をめくると座面が取れます。
このユニットを交換します。
B部品です。
標準の回転シートも同様に分解します。
回転ユニットのカバー等を取り外します。
回転させるとネジが出てきます。
アームレストを取り外します。
背もたれユニットを取り外します。
要領は回転無しのシートと同じです。
回転シートの分解状態
隣のレール単体は、回転無しシートのレール部
こちらの座面も同様に外します。
回転無しシートです。
座面を交換します。
回転無しシートのレールに元の回転シートの
座面部を取り付けます。
あとは、元通りに組み立てれば完成です。
後ろから見たところ
配線の処理を行います。


標準車にはターンした際の安全装置が付いて
いますのでこの配線を処理します。
黒いスイッチへ配線   1個
白いスイッチへの配線  1個
黒いソレノイドへの配線 1個
シートベルトへの配線  1個


シートベルトはそのままカプラオンでOKです。
黒いスイッチは、シートが前方を向いていないと
シフトレバーにロックを掛けるスイッチのようです。
これは処理不要でした。(何もつながす)

ソレノイドは走行可能な状態で回転シートのレバー
を使えないようにするロックのようです。
これの処理不要でした。(何もつながす)

白いスイッチは、シートが後ろ向きのとき、ホーン
が鳴らないようにするスイッチのようです。
これは白いスイッチをつなぎました。
短絡してもOKと思います
助手席側も同じ配線がありますが、こちらは
シートベルトの配線だけ接続し、あとは何も
つないでいません。
以上で工事完了です。

足元に空間が出来ました。

色・柄が同じであれば、座面の交換は必要無い
と思います。
今回、手配したものは運転席座面に汚れがあり
あえて交換しました。

助手席については、オーテックのもので
基本色は同じでしたが、シートの材質が異なり
ましたので交換しました。

作業時間は1脚あたり1.5時間程でした。
余った標準車のレールは鉄板を溶接して
レカロ用に改造予定です。
ついでに肘掛付きにしようと思います。






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