よいごしさんのエンジンルームから
車内にケーブルを取り回す方法
1. 作業にあたって
エンジンルームから車内にケーブルを取り回す方法です。
ディーラーの整備士は、マニュアル上、"エンジンルーム−
右前輪ホイルハウス−運転席側車内"という順番でケーブル
を車内に引き込むそうですが、私の場合はケーブルの長さの
都合もあり、助手席側から作業をやらざるをえず、チャレンジ
した結果上手く行ったので、ここにレポートを掲載します。
尚、作業に当たっては、個々の責任に於いて実施されるよう
お願いします。
作業に失敗し問題が発生しても、当方では責任を取れませ
ん。
少しでも不安を感じたら作業を中止し、元の状態に戻すよう
にしましょう。
元の状態に戻せなくなったら、ディーラー等に相談しましょう。
間違ったことは書いてはいませんが、宜しくお願いします。

2. 用意する工具
@ プラスドライバー(サイズbQ)
柄が15p位のものが扱いやすいです。
A スタビプラスドライバー(サイズbQ)
グリップから直にドライバービットが出ている、柄がほとんど無
いドライバーです。
タイヤを外して作業する場合と、運転手席側で作業をする場
合は不要。
B 内装外し
無くてもなんとかなるが、出来れば欲しい。
カー用品店やホームセンターで¥700〜¥800位で入手可
能。
C ケーブル通し
針金ハンガーを加工しても良いが、長さは最低45p位欲しい
カー用品店やホームセンターで、¥700前後で入手可能。
D エアコン通気孔用粘土
ゴムグロメットを外すので、その穴をケーブルごと塞ぐのに使用
します。
値段はまだ買っていないので不明。

3. 作業開始!
@ キックプレートを外します。
ピン6本で留めてあるだけなので、キックプレートとフロアの間
に内装外しをいれ、勢いよく外します。
A ウィザースリップを窓枠付近まで外します。
接着剤等は使用していないので、手で引っ張れば簡単に外れ
ます。
B 足元のドア側のパネルを外します。
プラスチックナット1本を外せば、後はドア側ピン2本で留めて
あるので、少々強引に車内側に引っ張れば外れます。が、パ
ネルを変形させたりピンを折ったりしない様、加減はして下さい。
※ ここまでは、My Presageコーナーのokiさんの"カーナビ用
車速パルス・パーキングブレーキ信号取り出し手順"を参考に
すると良いでしょう。
※ CからFまでは助手席側の作業です。
C インストロアボックスを外します。
灰皿を外し、ネジ左右各2本と前面右下1本の系5本を外しイ
ンストロアボックスを手前に引けば外れます。この時、インスト
ロアボックスには照明ケーブルが取付られているので、これも
外します。
D 右足元の、パネルを外します。
ネジ式グロメット1本で留めてあるので、それを外せば、簡単に
外れます。
E オーディオパネルを外します。
シガーライターを抜き、ネジ下左右各1本を外し、オーディオ
パネル下部を持ち、手前上方へ引くと外れます。オーディオ
パネルには、ATモードセレクトスイッチとシガーライターソケ
ットのケーブルが取付られているので、それも外します。
F グローブボックスを外します。
ネジは下左右各1本と、グローブボックスのフタを開けた所の
上部4本(ロック部含む)の計6本を外し、手前に引くと外れま
す。外したグローブボックス上面に、ケーブル類が取付られて
いるので、外します。
※ ここから、運転席側,助手席側共通です。
G ホイルハウス上部の防水カバーを外します。
とは言っても、完全には外しません。元の状態に戻す時に、
ネジ位置合わせが面倒だからです。手前ネジ6本と、ネジ式
グロメット1本と普通のグロメット2本を外します。尚、マッドガ
ードを取付ける付近の下2本のネジを外すと、防水カバー取
付補強板も外れるので、これも外しておきます。この後、防水
カバーをネジで留めていた場所を、ホイルハウスの内側に軽
くずらすと防水カバーが外れます。すると、ホイルハウス内上
方の車内側を見ると、ゴム製グロメットがあるので、これを外し
ます。
H エンジンルームからホイルハウス内にケーブルを通します。
左右とも、エンジンルーム内からフェンダーに向かって、大きく
開いた開口部がヘッドライト付近にあるので、そこからケーブ
ルをいれるとホイルハウス内に出てきます。太目のケーブルな
ら問題無く通りますが、細目のケーブルの場合は、ケーブル
通しを使ったほうが良いでしょう。
I ホイルハウス内から車内にケーブルを引き込みます。
Fで開けたグロメットの穴からケーブル通しを使って、ケーブ
ルを車内に引き込みます。ケーブルを車内に引き込み終わっ
たら、グロメットの穴を粘土で塞ぎます。車内からグロメットの
穴は見えないので、必ずケーブル通しの類は必要です。
尚、防水カバーを再度取付ける為、ホイルハウス内のケーブ
ルには、多少の余裕を持たせておき、防水カバーを取付けた
時にエンジンルーム側でケーブルを引っ張り、長さの調整を行
います。
J 逆の手順で防水カバーや内装を元に戻して完成です。

4. 作業後の感想
今回取付けたパーツは、バッテリーから直に電源を取るタイ
プのDC−ACコンバーターです。夜暗い街灯の中、超強力
マグライト1本(乾電池6本使うやつ)でのんびり作業し、約2
時間半位かかりました。日中にテキパキ作業すれば、多分
1時間ちょっとで、終わると思います。(私の性格だとちょっと
無理かな?)
尚、取り回したケーブル類は、タイラップやビニ帯でフレーム
や既設のケーブル類に共締めしないと、断線・ショートや、ケ
ーブルが揺すられる異常音の元になりますので注意して下さ
い。
ケーブルを通すグロメットの穴はφ20o位で、さらに防音用の
内張りがあります。それには切れ込みがありますが、カッティン
グするには内張りを外さなくてはなりませんが、外すのはちょっ
と無理なので、後付で油圧計等をつける方は、機械式は止め
ておいた方がよさそうです。
電源をいろいろと取りたい方は、ACC連動のリレー付きで、電
源を車内で簡単に取れる工夫をすると良いと思います。
以上、画像も無いのに長々とお付き合い下さり、ありがとうござい
ました




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