タカポンさんのドライブシャフト修理レポート


エンジンオイルを交換しようと思い、車両の下にも潜ると、なんと言うことでしょう
左右のドライブシャフトブーツが切れて、あたり一面グリースまみれ!
半年ちょっと前にブーツに亀裂が視られ、鹿児島への長距離帰省のため応急修理。
横着をして、2つに割れるブーツを採用。
鹿児島往復で、施工不良の為か?合わせ部がパックリ割れてグリースが飛散して
きました。
原因は、あわせ部の施工不良かグリースの入れすぎだと思います。
付属の少ないグリースでは納得がいかず、等速ジョイント用のグリース1本をタップリ
詰め込んだ為、夏の灼熱環境でブーツ内の内圧が上昇し、ポン! 弱いファスナー
部から破裂して切れたかもしれません。
今回、検査も控えており、インナー側もゴムもがパリパリ状態なので、グリースの交換
も兼ね、交換実施。
11/20〜23の連休に面倒ですが修理することにした。

11/20(土)雨天で作業中止
11/21(日)作業 @自宅ガレージ 9:30〜16:00 完了 
11/22(月)時間があったので、急遽車検に行く 合格 (8:30出発 11:30帰宅)





ジャッキアップ・ホイール取外し・ドライブシャフトのセンターナットを緩める。
センターのナット#36mm キャリパーにプライヤを差込廻り止め
鬼トルクで緩めます。(前日に各部にCRC等の塗布をお薦めします)
ちなみに、私はペネトンを愛用しています。
CRC WD-40よりも優秀と思います。

   
   
   

キャリパー,ストラット等、邪魔なものを撤去。
タイロッドエンドプーラを用い、タイロッドを切り離す。
(工具は、アストロプロダクツで購入した安価なものです。)

ロアアームとハブの接合部(ナックル下部)は切り離し不要です。
ここはどうやって、ナックル下のテーパー部を外すのか?狭くメガネも入りません。
どなたかご存知であればアドバイス願います。
あと、ABSのセンサーも抜かないほうが無難です。
(プラスチック製です。 錆・固着で壊れました。 涙!)

   
   

ATミッションから、ドライブシャフトを抜きます。
運転席側のドライブシャフトは長く、中間ベアリングがありますので
ここのボルト3本を取った後、引きぬきます。

 
運転席側のドライブシャフト

中間ベアリング部
 

外した運転席側のドライブシャフト

AT側はここをこじりシャフトを抜きます
    
 
ATミッション側 シャフトが抜けた穴
 
合わせ部が破断しています。
   
 
シャフトはAT側より分解します。
 
Cリングを取り外します。
    
 
スナップリングを取り外します。
 
分解完了
    
 
運転席側シャフト ホイール側
 
運転席側シャフト AT側の関節部
   
   
   
助手席側シャフトの取り外し、分解も基本的に同じです。
こちらは短く、中間ベアリングはありません。

 助手席側シャフト

助手席側シャフト 分解完了
    
 ブーツを通した後、各関節部に等速ジョイント用グリース充填し復旧 
    
左右ドライブシャフト組立 復旧完了(分解の逆の手順で組立てます。)
   
   
   
 

あとは、シャフトをATに差込みで、ハブ周りを復旧・ストラット・キャリパーを
元通りにして終了です。
シャフトをATに差し込む際、固く入らないときは、プライバーを用い、テコの
原理でAT側の関節部を押し込むと“カポッ”と入ります。
(プライバー等でブーツを傷つけないように注意してください。)

おしまい 

   
   






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