ヒューベリオンさんの構造変更レポート



昨年にエンジン換装を行って1年が経過。換装後初の車検を迎えました。
エンジン=原動機は車検証に型式登録されている為、エンジン本体が変わってしまった
現状では車検を通過しません。車検と同時に構造変更の申請を行い、正式に変更認可の
下りた車両、いわゆる「公認」を取得しなければなりませんので、申請を行うことに
なりました。

残念ながら車検場で構造変更申請に立ち会うことはできませんでしたが無事認可が下り、
公認取得することができました。
構造変更申請をすること自体が珍しい行為であると思いますので、書類上になりますが
申請前と申請後を比較し、纏めてみました。



車検証(KA24)

U30前期の車検証です。搭載原動機はお馴染みのKA24です。
この時点でかなり普通のプレサージュと違う点がいくつも私のプレにはありましたが、
念のため突起物と見なされる可能性からディフューザーを外して出していた以外は
そのままで車検に出しており、このようにきちんと車検証が発行されています。

この時点で車検の際にチェックされていたと思われる項目は
・ディフューザー → 念の為外して申請。そのまま出すとNGだったかは不明
・チタンマフラー → 排気ガス、音量共に基準値以内 ○
・ロールケージ  → ダッシュ貫通でない為、構造変更不要 ○
・ローダウン   → 最も低い所で10センチ程度のクリアランス有り ○
・オーバーフェンダー → ギリギリOK。某量販店はNGでしたが・・・ ○
・ブレーキ    → 逆に止まる方向への強化なので全く問題無し ○
・バッテリー移設 → 取付け位置がマフラーのサブサイレンサーより上 ○
・シーケンシャル点火 → 点火方式の変更で、原動機自体は変更無し ○
・ヘッドライトHID化 → HI−LOW切替えを4灯点灯式に変更 ○

この辺りだったと思われますが、前述通りディフューザーを念のため外していた
以外はそのままで普通にDR経由の車検で通過しております。

今回は原動機の型式が変わり原動機の項目だけでなく、排気ガスや車本体の重さも
基準が変わってチェックの対象となりますので、何がどうなっているか判っている
店でなければ申請書類自体が作れない為、ショップ経由で車検と構造変更の申請を
出しております。



車検証(SR20)

無事申請を通過して発行された車検証です。以前と変わった項目は大きく3ヶ所です。

まずは型式。U30前期の車両型式はGF−U30ですが、構造変更した車両ですので、
U30の後ろに<改>の文字が入り、GF−U30改となっています。
原動機の型式もKA24 → SR20に変わっています。KA24はKA24DE、
SR20ターボはSR20DETとメーカーのカタログなどで表記されていますが、
車検証の原動機型式はあくまでエンジンの型式表記なので、NAでもターボでも一律、
同じ型式表記となります。

2つ目はエンジンの型式変更に伴い車両重量が再計測となっています。
ロールケージなどで重さが増えたものがあるとは言え、逆にエンジンやマフラーなど
純正より大幅に軽くなったものもあるので、新車とトントンと見ておりましたが、
車内の下ろせるものは全て下ろしたにも関わらず、100kgの重量増となっています。
これは新車登録の際の重量はメーカーが机上でパーツの重量を計算して出した値を
運輸局に申請している為(プレサージュと言う車を登録しなければなりませんので)、
いわゆる理論値が通常の車検証には記載された状態で、、実際にはプレサージュクラスの
大きさになると新車でも実測すると100kgぐらい平気で誤差が出るそうです。
車はオーナーが手を入れていくと重くなる傾向にありますから、100kg増にしか
ならないのはかなり優秀だそうで、きっちり軽量化もしないと出ない値とのことでした。
実質はすっぴんの新車とトントンと言った所でしょう。

3箇所目は構造変更申請に伴って備考欄の記載項目が大幅に増えています。
変更申請を行う前の状態がどんな状態で、どういった内容の変更項目をどのような検査を
行ったかなどが記載されています。[]で括られた項目がどうやら右下のQRコードでも
見ることができるようになっているようで、括弧の数とQRコードの数が同じ7つです。



登録事項通知書

申請した登録事項と相違が無いか確認する為の通知書です。
今回の変更登録申請の主たる理由は「エンジン型式変更に伴う申請」ですから、
車両の型式と原動機の型式の部分が通知書に掲載されています。
車両重量の部分はエンジン型式変更に伴い、再計測が必要となった為、その実測値が
車検証に記載されたと言う二次的な要因ですから、主たる登録事項はこの2つです。
この書類も構造変更申請を行わないとお目にかかれない珍しい書類の一つでしょう。



まとめ
申請でかかった総費用ですが、車検の際に納付する重量税等も含めて約30万円でした。
普通に申請しても15万円前後かかったように思いますので、約2倍の費用がかかった
事になりますが、ディフューザーを装着した状態で正式に認可が下りましたので、
車検に出す際は本当にそのまま出せるようになりました。
(カナードと異なり、はみ出た危険な突起物と言う判定にならなかったようです)
また、1ヶ月前から申請書類の準備を始め、車検満了を迎える2週間前に実車を預けて、
万一不足するような申請書類が出ても対応ができる時間的余裕を設けた結果、
1発審査合格に加えて1週間で車が戻ってくると言うスピーディーな申請となりました。






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