車のボンネットの裏側には通常、エンジンからの排熱からボンネットの焼けを防ぎ、 騒音や振動を吸収する役割を果たすフィードインシュレータと言うパーツが取り付け されています。(中にはついていない車もあるようですが) このパーツは基本的に吸音&断熱のスポンジと、その表面を覆う繊維材で構成され、 クリップで固定されていますが、8年目あたりから繊維材が熱と経年劣化によって ひび割れが進行し、ついには破れてしまって中のスポンジが剥き出しになってしまい、 ボンネットを開けた時にみっともない状態になってしまいました。 表面の繊維材が無くても機能上は問題無いので、破れてしまった場合はそのままに してしまうケースが多いようですが、整備等でボンネットオープンにする機会が 多いことや、今後も乗り続けていきたい考えであることから、インシュレータを 新品に交換することにしました。 作業的にはクリップによる脱着のみですので10分程度で終わりますが、 DRでもここを交換した例はほとんど聞かないとのことでしたので、 珍しい交換パーツの例として記録に収めてみました。 |
交換前のインシュレータです。 エキマニやエンジン、ラジエータ等からの排熱の他、 9年間の経年劣化により表面の繊維材にひび割れが 無数に生じており、ついに破れて中身が剥き出しの 状態になってしまいました。 KA24は全体的に左側に熱源が集中してますので、 特に左側のダメージが大きいことがわかります。 |
|
インシュレータを取外した後の状態です。 ボンネットの強度維持の構造がよく見えます。 この状態でも車の走行等に支障はありませんが、 熱によりボンネット表面の焼けが発生したり、 車内にエンジン音がこもったりします。 旧車もそうですが、最近の一部の車にはこの インシュレータがついていない車があるようです。 |
|
新品との比較です。 熱による退色が見られる他、断熱・防音材本体も 汚れが付着したりだいぶ変色が見られました。 大きさはかなりのものですが、重さ自体は 軽量で2kgも無いような重さだと思います。 |
|
インシュレータを固定しているクリップです。 U30型はこのクリップが7つ使われています。 グリルを固定しているクリップや内張りの固定に 使用されているクリップと異なり、先端が螺旋状の 爪のような形状になっており、一度使うと外した際、 爪が欠け落ちてしまう為、再生不可のパーツです。 滅多に使わないパーツだからか1個¥170と 想像以上に値段がしました。 |
|
新品のインシュレータを取付けた後です。 表面の繊維材は結構モロいので、クリップを取付ける 際などは、破ったり傷をつけたりしないように注意が 必要です。クリップはボンネットに押し込むような 感じで取付けます。 作業自体は難しくありませんので、パーツさえ揃えば どなたでも自分で交換できると思います。 |