「話題の」クスコ製タワーバーを装着するにあたり、どうせなら、ということで ロアアームバー(Ver.2)を同時に購入、DIYで装着することにしました。 タワーバーは皆さんご存知のとおり、ぽっかりと口を開けたエンジンルーム 左右にあるストラットのアッパーマウント部をバーで固定し、車両の剛性を 増すものです。 対してロアアームバーは、サスペンションのロアーアーム(Aの形をした最 下部のもの)の付け根左右を連結することにより、エンジンルームの底辺を 形成し、これもまた車両の剛性を増すものです。 同時装着により、サスペンションの上下がバーで固定、補強され、無駄な 車体のたわみなどを払拭し、「しなやかに動く足回りがついたしっかりした ボディー」というような感覚が得られます。 |
通販で購入したタワーバーとロアーアームバー(以下LAB)です。LABは きれいなクスコブルー(っていうのか?)に塗装され、ほとんど見えなくなる のが残念です。 |
これはVer.2(定価15000円)ですが、他にVer.1(定価7500円)もあり、 そちらはVer.2の先端部分のみで、湾曲した1本のバーを2点で固定す るタイプです。 |
これは前方向から写した画像です。 Ver.2は、見てのとおりラダー(はしご)フレームのような形状で、計4点 で固定、しかも水平方向と垂直方向で固定するため、一層効果的では ないかと思います。 |
装着にあたっては、安全性の確保を最大限考慮し、それなりの装備のあ る車庫の中で作業を行いました。エンジンの下で体が自由に動けるよう、 作業用のスロープに載せました。 作業手順は取り付け説明書に詳しく記載されていたため、不安はありま せんでした。 |
しかし、ナットの大きいこと! 水平方向は27ミリのナットですが、周囲のスペースに余裕がなく、メガネ レンチでなければ作業できません。27ミリのメガネは車庫の備品を利用 できたから良かったものの、一般的なセットには入っていないサイズのよう です。 |
また、垂直方向は22ミリのソケットレンチを使用しましたが、当然の事ながら 非常に固く締めつけられていますので、もっていた安売りのラチェットでは 完全に役不足でした。 これまた車庫の備品のソケットレンチを使用しましたが、40センチほどのバ ーに延長用のパイプを足し、渾身の力を込めてやっとゆるめることができま た。この時点で汗だくです。 |
取り付けは非常に簡単でした。はめて、あてがって、締めるだけ。 トルクレンチがなく、締め付けトルクもわからなかったので、自力で締められる だけ締めました。 不安が残りますので、後日点検の際にでも増し締めしてもらうつもりです。 |
装着した状態です。エンジン下のメンバーと接触していますので、最低地上高 に対する影響は製品の厚さ分だけのようです。 |
タワーバーを装着せず、この状態で試運転にいきました。 ステアリングをきった状態で走り出しましたが、スッと鼻先が向き、「おや」と思わ せました。 あまりコーナーの無い田舎道を走ったため、正確な所は残念ながら・・・という感 じですが、それでも交差点をそれなりの速度で曲がったときは、安定感が増し、 フラッと来るロールも少なくなり、回頭性がアップしたような気がしました。 また、荒れた路面では、これまで直接入力してきた振動が間接的に伝わってくる ような・・・ 車格が上がった、といえば言い過ぎかもしれませんが、とにかく、「やっただけの 事はある」という感じです。 |
このあとストラットタワーバーの装着を行いました。 取り付けのツボは、いかにヒューズボックスを動かすか、ということに尽きると思い ます。 とにかく作業しづらい!こんなに時間がかかると思わなかった、というのが正直な 感想です。取り付けの際は、外せるものはなるべく外すようにしましょう。 |
アクティブダンパー班では初装着?ですが、配線のカプラーを外せば問題なく 装着できます。 |
と。ここで問題発生! 工具を持ち上げた弾みで、カメラが吹っ飛び、せっかくの装着状態画像が撮影 不可能に・・・ 幸いカメラは壊れませんでしたが、フィルムが巻き取られてしまいました。 上下とも装着した状態での感想は、とにかく足回りががっしりしました。 クッと切るとスッと曲がる、ギュッと曲がってもロールが少なく、スムーズにコーナ リングするようになりました。 ある程度の速度のままノーブレーキでコーナリングをしてみましたが、ほとんどロ ールせずにコーナーを通過してしまいました。いままでなら「おっとっとっと」という 感じがあるRとスピードです。 また、コーナー手前で減速し、前に荷重をかけた状態でのコーナリングでは、イ ン側の縮んだバネが伸びる分のロールはありますが、装着前よりもその量は半減 したのではないでしょうか。 いわば、峠を攻めたくなる(攻めても車が嫌がらない)足になったような… アクティブダンパー付のノーマル足でこれですから、足回りをいじっている人には もっと効果的でしょう。 ダンパーやスプリングが固くても、車体がやわければ効果半減ですからね。 最近の新型車や、マイナーチェンジした車が、なんとかロッドやなんとかバーで 剛性を上げようとするのは、確かに納得できる効果的な手法ですね。 興味をもたれた方は、ぜひ(タワーバーだけでも)やってみるべきです。 また、取付けについては、特に下回りをいじる際には危険を伴います。 作業中、また走行時に万が一のことがないとも限りませんので、自己責任でお願 いします。 |