ヒューベリオンさんのバッテリー移設記



プレ(バサ)設計上、最大の欠陥と言われているルネッサシャーシ。
この電池自動車とすべく開発されたシャーシを使うことにより、フロアが高くなり、
腰高になるという弱点をプレは持って生まれました。
雑誌等でも散々この点について叩かれていますし、実際にそうだと思いますが、
私は、弱点をそのままにするから欠陥になってしまうのであって、そこを有効活用
し、利用することで他の車には絶対不可能なプレならではの優位性が生まれれ
ば、それは欠陥ではなく、構造上の利点になると考えました。

そこで考えついたのが、「元々電池を収める空間として作られたなら、その電池
を本来あるべき場所にいれてやろうじゃないか」という発想で思いついたバッテリ
ーの床下移設。横にも逆さにしても大丈夫なドライセルバッテリーとチューニング
ならお任せ!のグランドスラム・アルロイテに出会ったことにより実現可能となった
チューンですが、完全にフロントヘビーなプレのボンネットから15kg以上もある
重たいバッテリーが無くなり、車体中央のバネ下に移設された効果は絶大で、
ミニバンとは思えぬほど良く曲がり、フルブレーキングしてもノーズダイブが少な
い足回りを持つトンでもない車に変貌しました。
以下はバッテリーの移設作業を撮影したものです。



移設の為、ワンオフ作成した電池ボックスと
延長ケーブルです。この他アーシングの
延長ケーブルがあります。ケーブルは黒が<+>、
赤が<−>用です。
特注ボックスにバッテリーを収めると
こんな風になります。ボックスは動かないよう、
ショップの展示品としておいてあるバッテリー
(中身は抜いてあります)を使って、
ピッタリの大きさに作ってあります。
バッテリーを内蔵して床下に取付けた状態です。
センターロアームバーが写っているので、
場所が大体わかると思いますが、
ほぼ車体の中央部分になります。
マイナス側の延長ケーブル取付け作業です。
電池自動車のシャーシを使っていることが、
逆に幸いしました。この写真からもわかる通り、
ケーブルを通して下さいと言わんばかりに
設けられた配線留めが何箇所かあり、
その空きを有効利用して配線をしています。
後ろ方向から前に向かっての配線状態です。
プラス側の線はすぐ後ろに取付けられた
センターロアームバーと共締め。
マイナス側とアーシング用の延長コードを
ボンネット内に引きこんでいます。
床下から引込んだ延長ケーブルの配線作業です。
元々バッテリーが取付けられていた配線に、
この延長ケーブルをボルトで共締めし、
バッテリーまで延長させます。
移設完了後のボンネットはこんな風になりました。
モノの見事にバッテリーがあった場所はカラッポです。
バッテリーの大きさ分の空間的なゆとりができたので、
今後のチューンで有効活用したいところです。
キノコあたりをここにうまいこと取り回せば、
冷えた新鮮な空気をよく取込めそうです。



PresageReportのTOPへ戻る