ヒューベリオンさんのブレーキ交換記



これまで足回り・点火系・冷却系・車体剛性と強化を施してきたMyプレの
次なる強化項目は車の基本中の基本、止まること。
1年ほど前にインパルのパッドとシューを導入して以来、
現状のレベルでは止まることに関して、ほとんど不満はありませんでしたが、
今後の展開とCPU交換によって確実にパワーアップすることを見据え、
思いきって以前から「可能ならやりたい」と考えていたフロント強化ブレーキの
スワップを行なうことにしました。

スワップしたのは<米:アウトロー社製>のS15用強化ブレーキシステム。
ショップのデモカー、S15と比較して酷似していたことから、
S15用としたのですが、実際に取付ける段になると、ブラケットの形状が若干違う、
ローターが厚くオフセットが変わる、ブラケット取付けボルトの大きさが全然違うなど、
バラしてみないとわからない問題が噴出。分解したブレーキと強化ブレーキを前に、
ショップの社長が2時間半近くも悩み、半日で予定の取り付けが1日がかりになる
ほとんどワンオフに近いものとなりました。

以下の写真は純正との比較や実際に取付けられた状態を撮影したものです。
比較するとコスト重視の純正とアフターパーツとの作りこみの違いに驚かされます。



米:アウトロー社製S15用ビッグキャリパーキット。
・対向4ポットキャリパー
・327φスリット入りローター
・ブラケット及び取付け用ボルト&ナット
・ステンメッシュブレーキライン
・PFC製カーボンメタルスポーツパッド
以上がキットの内訳です。
取付け前のプレ純正ブレーキです。
ディスクは約11インチ<283φ>、
キャリパーはオーソドックスな2ポットです。
無骨な見た目から重さが想像できましたが、
この後の計測で予想以上の重さに驚きました。
外した純正ブレーキのローターとキャリパーです。
この他、ゴムチューブ製のブレーキラインがあります。
下の比較画像でもわかる通り、軽量化は2の次にした
生産性とコスト重視の設計で、ローターの重さは7Kg、
キャリパーに至ってはこの大きさで6Kgもあり、
ほとんど鉄の塊でした。
キャリパーは金色に塗装した為、実際は鉛色です^^;。
ローターを並べて比較してみました。
こうやって並べてみると、その径の違いがよくわかります。
大きいアウトロー製ローターの方が重そうに見えますが、
中央部のベルハットに軽量なジュラルミンを使っている為、
ほとんど重さに違いはありません。ローターが磨耗した際は
ベルハットの部分から取り外して交換します。
純正はローター本体と一体で丸ごと交換式でした。
ベルハット部も鋳鉄なので見た目以上の重さがあります。
右がアウトローのアルミ製4ポットビッグキャリパー、
左が純正です。右のアウトロービッグキャリパーの重さは
3kgあるかどうか程度しかありません。
これでも重い方だというのですから驚きです。
対照的に純正は「鉄アレイか?これは!?」というぐらい
重たく<6kg>、冗談抜きに片手でヒョイと持てるような
レベルではなく、両手でよいしょ!という重量でした。
取付けられたブレーキ本体の完成図です。
この姿になるまでが大変で、まずローターが厚くて
オフセットが変わってしまい、ハブボルトを5mmほど延長。
一番困難だったのがキャリパーで、キットのブラケットでは
ボルトの径が違う・穴の位置が違う・厚さが足りない等で
付けられず、社長がブレーキを前に2時間以上悩んでました。
最後にこれでダメならブラケットを作るということで、
ダメ元で社長が考え出した案が大成功!!
社長が自ら久々に悩んだというブレーキの完成です。
ホイールも取付けられた完成状態です。
本当はこのベルサス・セスト・ツーリズモはスペーサーを
入れないとキャリパーに当って入らないハズだったのですが、
前述のようにローターが厚くて、オフセットが変化してしまい、
ラッキーにもスペーサー無しで入ってしまいました(^^)。
インチアップすると隙間ができて貧弱に見えたブレーキが、
ホイール一杯まで大きくなり、見た目にも頼もしいです。



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